Office Validation addinを無効にするレジストリキーをポリシーで展開する

6月末に公開されたOffice Validation addinですが、Excel 2003と組み合わせると、ファイルを開くのが異常に遅くなるなどの問題を引き起こします。

Office File Validation (OFV) アドインがインストールされた Excel 2003 でネットワーク上のファイル共有から XLS ファイルを開く時に時間がかかる

アドイン自体をアンインストールするのも手ですが、Microsoftが推奨している通り、Active Directoryを導入している組織はポリシーを使えば自動的に展開できるので、Excelでこのアドインが動作しないように設定する方が現実的です。

下記のキーを作成すれば、Excel起動時にアドインが無効になり正常に動作するようになります。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\11.0\Excel\Security\FileValidation

[DWORD 値] EnableOnLoad = 0

  1. ポリシーの管理用テンプレートを作成します。テキストファイルを作成し、拡張子 admとして保存します。

    CLASS USER

    CATEGORY !!Excel2003

    POLICY !!Disable_ValidationAddin
    KEYNAME "Software\Policies\Microsoft\Office\11.0\Excel\Security\FileValidation"
    VALUENAME "EnableOnLoad"
    VALUEON NUMERIC 0
    END POLICY

    END CATEGORY ;;Excel2003

    [strings]

    Excel2003="Microsoft Office Excel 2003"

    Disable_ValidationAddin="Disable Excel Validation Addin"


  2. グループポリシーの管理を開き、追加したいポリシーをグループポリシー オブジェクトエディタで開くか、新しく作成します。

  3. 今回設定したいレジストリキーは上記のとおりHKEY_CURRENT_USERなので、ユーザーの構成 - 管理用テンプレートを右クリック、テンプレートの追加と削除で、先に作成したadmファイルを追加します。

  4. ユーザーの構成 - 管理用テンプレートツリーに、Microsoft Office Excel 2003 - Disable Excel Validation Addinという項目が追加されているのを確認できたら、これを有効に設定します。

ひととおり設定ができたら、しばらくして各PCに上記のレジストリキーが作成されているのを確認します。