Microsoft BPOSのオンライン同期ツールがインストールできない

腹の立つことに普通にインストールするとエラーになり途中で止まって、アンインストールもできなくなってどうしようもなくなることがあります。

イベントビュアには、MsiInstallerのエラーイベントが出ていました。

イベントの種類: エラー
イベント ソース: MsiInstaller
イベント カテゴリ: なし
イベント ID: 1013
日付: xxxx/xx/xx
時刻: xx:xx:xx
ユーザー: xxxxxxxxxxx
コンピュータ: xxxxx
説明:
Product: Microsoft SQL Server 2005 Tools Express Edition -- A component that you have specified in the ADD_LOCAL property is already installed. To upgrade the existing component, refer to the template.ini and set the UPGRADE property to the name of the component.

イベントの種類: エラー
イベント ソース: Directory Synchronization
イベント カテゴリ: なし
イベント ID: 0
日付: xxxx/xx/xx
時刻: xx:xx:xx
ユーザー: N/A
コンピュータ: xxxxxx
説明:
Microsoft SQL Express のインストールにより、エラー コード 1603 が返されました。

詳細な情報は、http://go.microsoft.com/fwlink/events.asp の [ヘルプとサポート センター] を参照してください。

どうもSQL Server Express のインストールに失敗しているようです。しかし、SQL Server Congiguration Managerで確認すると、SQL Server(MSONLINE) というインスタンスはすでに起動している状態でした。

最終的に、下記のドキュメントを参考に、SQL Serverはインストールせずにセットアップして、手動でデータベースをセットアップして動作するようになりました。

Microsoft Office 365 for Enterprises Deployment Guide

  1. インストールに失敗した状態では、アンインストールもエラーが出て出来ず、すでにインストールされていると認識されて上書きインストールもできない状態です。仕方が無いので、regedit を使用して"Online Service"などを検索して、それらしいレジストリエントリをすべて削除します。または、Windows Install Clean Up ツール (※現在は、プログラムのインストールとアンインストールのトラブルシューティング ツールに置き換えられています)を利用しても大丈夫です。
  2. コマンドプロンプトから、SQL Serverのインストール無しでセットアップを実行します。

    DirSync.exe /fullsql

    これで、正常にインストールが完了します。


  3. データベースはすでにインストールできているので、PowerShellからデータベースのセットアップを行います。まずPowerShellを起動します

    Powershell.exe –noexit


  4. PowerShellで、下記2つのコマンドを実行します

    Add-PSSnapin Coexistence-Install

    Install-OnlineCoexistenceTool –UseSQLServer –Verbose


  5. 問題なくコマンドが終了したら、PowerShellを閉じ、オンライン同期ツールを起動すると、初期設定のウィザードが開始します